- デジタルマーケティング
インテントデータとは?行動データから顧客の興味関心を可視化する
更新日: 2024年9月 3日
製品の外観、機能、ユーザビリティ、開発プロセスなどを包括的に設計することを弊社では「プロダクトデザイン」と呼びます。プロダクトデザインは、美的要素と機能的要素のバランスを取り、製品のユーザーエクスペリエンスを最適化することを目的としている取り組みです。
良いプロダクトデザインは、製品に対する信頼性を向上させ、ユーザーのエンゲージメントを高め、感情的なつながりを生み出し、製品の利用満足度につながると弊社では考えております。
本記事では弊社が掲げる「プロダクトデザイン」の概要やプロセスを解説しつつ、ITサービスを選ぶ立場の方にとって重要となる観点や指標をご案内します。
目次
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弊社ではプロダクトデザインを、「User Centric Design」「一貫性」「アクセシビリティ」という3つの要素を通じて、ユーザーエクスペリエンス (UX) を向上させることを目的とした取り組みと定義しています。
以下にそれぞれの要素について解説します。
弊社では、ユーザーのニーズや行動を理解し、それに基づいてデザインを行うことがプロダクトデザインにおける重要な要素のひとつと位置付けています。これを「User Centric Design(以下UCD)」と呼称しています。
UCDを定める上で、事前リサーチやユーザビリティテスト、ユーザーに対するインタビューを実施し、ユーザーの視点から見た使いやすさを具体化していきます。
ユーザーインターフェースの一貫性は、ユーザーが製品を直感的に操作できるようにするために重要な要素です。
弊社では「マニュアルのいらないデザイン」というテーマを重視し、直感的に何ができるかが一目でわかることを大原則としています。また、同じ操作や同じ種類の情報が同じように表示されることにより、迷わずに操作を行うことができるような設計を心がけております。
弊社では製品を利用するあらゆる部門のユーザーが製品を利用できるように、アクセシビリティを考慮したデザインを追求しています。
これにより、複数の部署にまたがって実行に移される施策についても、同じ画面に表示されるデータをもとにした共通理解を形成することが可能となります。共通理解を形成しながら各種業務プロセスを進めることで、ユーザー企業様が生産性を高めることができると考えております。
プロダクトデザインにおいては情報の整理と構造化も重要です。
適切に情報が整理されていると、ユーザーは必要な情報に迅速にアクセスでき、心理的な負担が軽減されます。また、情報が体系的に整理されていると、ユーザーは画面上のボタンや検索機能などを使って簡単に情報を見つけることができます。これにより、ユーザーはストレスなく目的の情報にアクセスできるようになり、ユーザーエクスペリエンス(UX)が向上します。
弊社の製品は目的の情報を探し、可視化するためのツールであるため、適切かつ体系立てられた情報の整理を最重要項目として捉えております。そのため、ユーザーが情報を見つけやすく、理解しやすくするために情報を整理・構造化するインフォメーションアーキテクト(IA)という役割を、社外のプロフェッショナルの力も借りながら設置しています。ナビゲーションメニューの作成や機能のカテゴリー分けなどがIAの具体的なアウトプットの例です。
直感的なインターフェースや美しく整ったデザインは、製品自体の信頼性を高め、品質が高いと感じてもらえると弊社では捉えています。プロダクトデザインを重視することは、ユーザー企業様と弊社製品とのエンゲージメントを高める効果があると考えています。
プロダクトデザインのプロセスには、リサーチ、コンセプト開発、プロトタイピング、テスト、フィードバックの収集といったステップが含まれます。
ユーザーのニーズや行動原理、ペインポイントを理解するために、インタビューやアンケート、調査や観察を行います。ペルソナの作成もここで行います。
また、競合製品や市場動向を調査し、自社製品の差別化ポイントを見つけます。SWOT分析やベンチマーキングを活用します。
ブレインストーミングやマインドマップを用いて、様々な観点からアイディアを創出します。チーム内で自由に意見交換を行い、新しい発想を促進します。
出されたアイディアを評価し、実現可能性や市場性を考慮して有望なコンセプトを選定します。評価基準には、技術的実現性、コスト、ユーザーへの影響などが含まれます。
製品の基本構造を示す簡易な図を作成します。これにより、情報の配置やナビゲーションの基本構造を視覚化します。
ワイヤーフレームを基に、より詳細なデザインを行います。色、フォント、画像などを含めたビジュアルデザインを行い、ユーザーインターフェース (UI) の具体的な形を作ります。
早い段階でユーザーが実際に操作できるプロトタイプを作成し、実際の使用感を確認します。プロトタイプはインタラクションデザインやユーザーフローを確認し、迅速なフィードバックを得るために重要なツールと捉えています。
タスクベースのテストやA/Bテストの実施と並行して、実際のユーザーにプロトタイプを使用してもらうテストを行い、デザインの使い勝手や問題点を評価します。ユーザビリティテストや他の評価方法から得られた定性的なフィードバックと定量的なデータの両方を収集・分析し、分析結果をもとにプロダクトデザインを改善していきます。デザインや機能の改善の具体項目としては、UIの調整や新機能の追加、既存機能の改善が含まれます。
必要に応じて、プロトタイピングとテストを繰り返し行い、製品がユーザーのニーズに完全に合致するまで改良を続けます。すべてのフィードバックと改善が取り入れられた後、最終的なデザインを確定します。この段階で、プロダクトデザインが最適化され、開発に移行する準備が整います。
エンジニアリングチームがプロダクトデザインを基に製品を開発します。
実装後、再度テストを行い、最終的な調整を行います。ユーザーからのフィードバックを収集し、必要に応じて改良します。
最終的な製品を市場に投入します。
弊社では市場の変化やユーザーのニーズに応じてプロダクトデザインを適宜アップデートすることが重要と考えており、ローンチ後もユーザーからのフィードバックや要望を定期的に収集し、継続的な改善を続けます。ユーザビリティスコア、エンゲージメント率、NPS(Net Promoter Score)といった定量的な指標も収集し活用しています。
これらのプロセスを通じて、ユーザーにとって価値のある、使いやすく魅力的な製品を開発しています。
IT製品の選定担当者は、製品のデザイン性やユーザーエクスペリエンス (UX) に大きく影響する要素を中心に、以下の項目を総合的に評価することで、ユーザーにとって価値のある、長期間にわたって信頼できるIT製品を選定することが可能になります。
ユーザーが直感的に操作できるかどうかは非常に重要です。UIがシンプルで分かりやすく、ユーザーが目的のタスクを効率的に達成できるように設計されていることを確認します。
ユーザーインターフェースの一貫性は、学習コストを下げ、ユーザーの混乱を防ぎます。同じ操作や同じ種類の情報が一貫したデザインで提供されているかを確認します。また、様々な出自や経験のユーザーが製品を利用できるように、アクセシビリティが考慮されているかを確認します。
情報が論理的に整理され、ユーザーが必要な情報を迅速に見つけられるようになっているかを確認します。ナビゲーションメニューやカテゴリー分けが適切に行われているかを評価します。
また、製品内で提供される検索機能が、ユーザーが求める情報を迅速かつ正確に見つけられるようになっているかを確認します。
ユーザーが製品を使用する際のインタラクションデザインやビジュアルデザインといった体験が魅力的かつ満足度の高いものであるかを確認します。
また、ユーザーからのフィードバックを収集し、迅速に改善に反映できるメカニズムが備わっているかを確認します。
アプリケーションのレスポンスタイムが速く、ユーザーがストレスなく操作できるかを確認します。パフォーマンスが低下するような設計上の問題がないかをチェックします。
加えて、システムの安定性が高く、クラッシュやバグが少ないかどうかを確認します。安定したパフォーマンスが長期間維持できるかを評価します。
ユーザーの個人情報やデータが適切に保護されているかを確認します。暗号化やアクセス制御が適切に実装されているかを評価します。
さらに、製品が関連する法規制や業界標準に準拠しているかを確認します。特にプライバシー保護に関する規制(例:GDPR)に適合しているかをチェックします。
製品が将来的な拡張や機能追加に対応できる柔軟性を持っているかを確認します。
具体的には、製品が定期的にアップデートされ、新機能やセキュリティパッチが提供されるかを確認します。また、サポート体制が充実しているかも重要なポイントです。
ビジネスの成長に伴って製品がスムーズにスケールアップできるかという観点で評価します。
弊社が提供する顧客データ統合ソリューション「ユーソナー」には、国内最大級の企業情報データベースが搭載されており、登記簿などで公開されている情報や弊社が独自に付与した企業特徴や企業同士の共通項を一元的に可視化することができます。
オフラインベースで収集した情報に加えて、ウェブサイトにアクセスしたユーザーの所属企業を可視化するデータ提供機能が備わっており、興味関心や競合との接触状況を推察することができるインテントデータも提供しております。
機能性や操作性についても追求しており、独自のプロダクトデザインが利用企業様よりご好評いただいていると自負しております。
詳細についてはぜひこちらのページから、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ユーソナー編集部
MXグループ・編集長
ユーソナー編集部です。
主にBtoB事業を営む企業様に向け、これからの業務のあり方を考える上で有用なデータ活用やデジタル技術に関する情報を発信しています。
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