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【2024年最新版】データクレンジングのやり方とは? 手段や進め方のほか注意点も解説
更新日: 2024年3月15日
近年、データ流通の最新形態と言われているのが「DaaS」(ダース=Data as a Service;データ・アズ・ア・サービス)です。利用企業はデータを直接所有することなく、外部プロバイダーから必要なデータだけを切り取って利用することができます。
DaaSは柔軟性が高く、適切なデータをリアルタイムで取得可能なため、ビジネス上の意思決定や分析を強化することができ、効果的なデータ活用の可能性を広げると言われています。
本記事ではDaaSの特徴やその有効な活用方法についてご紹介します。
目次
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DaaSは組織がクラウドベースのリモートサーバーやサードパーティのプロバイダからデータにアクセスできる、新たなデータ活用の手法です。 インターネット経由でデータリソースを提供することで、データの管理、保存、アクセスを簡素化するアプローチとして注目されています。
DaaSの主な特徴は以下の通りです。
DaaSにはデータの統合サービスが提供していることが多く、ひとつのDaaSプロバイダからさまざまなソースのデータを組み合わせて利用することができます。
インターネットに接続できる限りどこからでもデータにアクセスできるようになります。リモートワークや共同プロジェクトに特に有用です。
主にサブスクリプションや都度支払いの基盤で提供されるため、コスト効果を算出しやすいという意味で拡張性の高いサービス形態です。
リアルタイムまたはほぼリアルタイムの更新性の高いデータを提供しており、利用企業は常に最新の情報にアクセスできるようになります。
データ流通のセキュリティ担保やバックアップといった作業やデータ保護法規制の遵守は、DaaSプロバイダが責任を持つことになります。
これにより、利用企業はセキュリティやコンプライアンスに関連する負担から解放されることになります。
DaaSはデータ分析、BI、CRMなど、さまざまな業界で使用されています。
複雑なインフラを構築・管理することなく、効率的でタイムリーなデータアクセスが必要な組織にとっては非常に有益なものとなります。
DaaSビジネスにおける有用性は、データを提供、管理、分析する方法に新たな変化をもたらしています。
以下に、DaaSビジネスの有用性について解説します。
DaaSプロバイダがさまざまなデータソースからデータを統合し、一貫性のあるデータセットを提供するため、利用企業は複数のプロバイダから得たデータを分析し、データベースを構築するといった作業を省力化して、より効率的な分析をすることが可能となります。
DaaSはリアルタイムなデータを提供しているため、ビジネスはより即座の意思決定や顧客応対が必要な場面でもデータを活用することができます。
特に金融、小売、eコマースなど、迅速な行動が求められる業界においてより高いサービス品質をもたらします。
DaaSはスケーラビリティが高く、ビジネスの状況に合わせて柔軟にデータ要件を拡大または限定することができます。
利用企業はデータの急な増加に伴うニーズに合わせたデータを柔軟に得ることができ、新たなマーケットやエリアへのビジネス展開が容易になります。
DaaSはデータを異なる組織間で共有しやすくします。
業界内でデータを共有するための新たなビジネス協力モデルや共創データマーケットプレイスが生まれ、データ協力が進化しています。
データ流通のセキュリティ担保やバックアップといった作業やデータ保護法規制の遵守は、DaaSプロバイダが責任を持つことになります。
これにより、利用企業はセキュリティやコンプライアンスに関連する負担から解放されることになります。
新たなテクノロジーの出現やデジタルトランスフォーメーション(DX)の進化に伴い、データの重要性が増す中で、DaaSは組織がデータを有効に活用するための新たな手段として注目されています。
B2B向けビジネスでのDaaSの活用方法をいくつか紹介します。
B2B企業は最新の情報をもとに市場動向や競合情報をトラッキングする必要があります。
DaaSはよりリアルタイム性の高い市場データや競合情報へのアクセスを可能とし、分析を高速化することが可能です。競合他社のウェブトラフィック、ソーシャルメディア活動、製品リリース情報をいち早く得ることで、自社の戦略に活かすことができます。
自社が知りうる限りの優良顧客の企業情報や企業特徴を提供することで、それらの顧客にと同じか近しい特性や興味関心を持っている潜在的な顧客をリスト化することできます。
具体的な業界や地域に関するインテント情報を備えたリード候補のリストは、営業やマーケティングの担当者が効果的な販売キャンペーンを実施する上で重要です。
リード候補のリストをもとにアプローチするのと並行して、個別のターゲットに合わせた広告やメール等によるメッセージの訴求も重要なリード獲得施策となります。
既知の情報だけでなく、特定業界のトレンドや異動情報、オンライン上の行動データを組み合わせて、パーソナライズされたメッセージを提供することができます。
B2B企業は顧客情報、購入履歴、サポート履歴などのデータを統合し、高品質のカスタマーサポートを提供する必要があります。このような情報に加えて、直近の顧客企業の活動内容から収集したリアルタイムな情報を組み合わせることにより、顧客へのより迅速で個別化された対応が可能となり、顧客満足度の向上に繋がります。
これらのユースケースは、B2B企業がDaaSを活用することで競争力を強化し、ビジネス成果を改善する一例になります。
個々の情報をアップデートまたは強化し、情報を組み合わせることで顧客の洞察を深め、戦略的にアクションを実行できるようになることが、DaaS活用の最大の価値です。
DaaSの登場により、企業は意思決定サイクルを高速化させることが可能となります。
個々の情報を紐付ける作業やそれに伴うデータプライバシーへの対応を省力化させつつ、情報の精度と鮮度が担保されたリストを作成・更新し、最新の市況を把握しながら戦略の策定やリプランを行うことができるようになるという点で、DaaSは企業の営業やマーケティング活動をこれまで以上に効率化させるサービスになり得ます。
弊社が提供する顧客データ統合ソリューション「ユーソナー」には、さまざまな情報ソースから自動的に分析可能な状態に統合されたデータを提供する機能が備わっております。
また、ユーザーの興味関心や競合との接触状況を推察することができるインテントデータを提供しており、未取引企業の可視化だけでなく既存顧客の情報を最新化するためにも、多くのB2B企業様にご利用頂いております。
また、特定の情報については弊社が開発したAPIを用いることで、よりリアルタイムに取得頂く事が可能です。
詳細についてはぜひこちらのページから、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ユーソナー編集部
MXグループ・編集長
ユーソナー編集部です。
主にBtoB事業を営む企業様に向け、これからの業務のあり方を考える上で有用なデータ活用やデジタル技術に関する情報を発信しています。
ユーソナーは業種・業界問わず
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