- デジタルマーケティング
インテントデータとは?行動データから顧客の興味関心を可視化する
更新日: 2024年5月15日
ウェブサイトの改善を行う上で欠かせないのがアクセス解析です。
アクセス解析は訪問者の行動や傾向を把握し、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるための重要なツールです。
本記事では、アクセス解析の基礎知識と、ウェブサイトの改善に役立てるための解析のポイントについて説明します。
目次
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アクセス解析は、ウェブサイトへの訪問者の行動や傾向を測定し解析する手法です。訪問者の数、どのページが最も見られているか、訪問者がどこから来たか、どのページでウェブサイトを離れるかなどのさまざまな情報を知ることができます。
アクセス解析で得た情報をもとにウェブサイトの状態を分析し、ユーザーエクスペリエンスの向上、コンバージョン率の改善、新たなマーケティング戦略の策定などを行います。
アクセス解析は、ウェブサイトのパフォーマンスを改善し、成果を上げるためには必須と言えます。アクセス解析を行わずに闇雲にウェブサイトを改修してもなかなか成果は得られないでしょう。
アクセス解析では、ユーザー行動のパターンを把握し、ウェブサイトのパフォーマンスを最適化するための有益な情報を得ることができます。ユーザーがウェブサイトで何を求め、どの部分が興味を引き、どの部分が離脱を引き起こすかを知ることができます。
しかし、アクセス解析が提供できる情報には限界があります。例えば、ユーザーがサイトを訪れた理由や、具体的な感情や意見など、定量的なデータでは捉えきれない部分を知ることは難しいです。
また、ウェブサイトに訪れた訪問者が誰であるかは、アクセス解析だけでは特定することができません。
アクセス解析のツールは複数存在しますが、その中でも特に利用者が多いのがGoogle Analyticsです。Google Analyticsは無料で使うことができ、設定も比較的簡単で、多機能です。
ただし、ウェブサイトのニーズや目標によっては、他のツールが適している場合もあります。その場合でも、まずはベースとして、Google Analyticsを導入しておくことをおすすめします。
また、Google Analyticsと他のツールを連携することで、ヒートマップを作成したり、来訪した企業を判別できるなど、機能を拡張できるものもあります。
ユーザーの動向を把握するためには、ページビューやセッションの分析が欠かせません。ページビュー(表示回数)は、あるページが閲覧された回数を示しています。これにより、どのコンテンツがユーザーにとって魅力的であるかを知ることができます。
一方、セッションは一定の時間内にユーザーがウェブサイトで行った一連の行動を表します。セッションの解析を通じて、ユーザーのサイト内での行動パターンや訪問の頻度などを把握することができます。
アクセス解析では、訪問者を年齢、性別、地域、利用デバイスなどの属性で分けて分析することができます。セグメンテーションを行うことで、特定の属性を持つユーザーグループがどのようにサイトを利用しているかを理解し、各セグメントに対してパーソナライズされたアプローチを可能にします。
例えば、パソコンでウェブサイトにアクセスするユーザーと、スマートフォンでアクセスするユーザーでは、行動が異なります。それぞれの行動を分析して理解することで、各デバイスに適したデザインや設計にするなど、ウェブサイトの改善に活かすことができます。
Google Analyticsの最新バージョンであるGA4では、「エンゲージメント」という指標が新たに追加されました。エンゲージメントとは、「ユーザーが何らかのアクションを行った、意味のあるセッション」のことです。
例えば、「一定時間以上ページに滞在した」「一定以上ページをスクロールした」「複数のページを閲覧した」などは、エンゲージメントのあるセッションとしてカウントされます。エンゲージメント数やエンゲージメント率を分析することで、ウェブサイトがユーザーに評価されているかを総合的に知ることができるため、とても重要な指標です。
コンバージョンとは、ウェブサイトの「ゴール」のことです。例えば、ウェブサイトに設置されたフォームからの問い合わせ、資料請求、ニュースレターの登録などがコンバージョンとして定義されます。ウェブサイトを訪れた人に「最終的にどのような行動を起こしてほしいか」を明確にしておくことで、成果を上げるための適切な改善に向かって進むことができます。
たとえ訪問数が少なかったとしても、コンバージョン数の割合(コンバージョン率)が高ければ、ウェブサイトの状態としては良いという判断もできます。逆に、広告などを使ってどんなにたくさんの訪問者を集めても、コンバージョン数がゼロであれば、意味はないということになります。アクセス解析はやっているものの、コンバージョンは設定していないという場合は、すぐに設定するべき重要な項目です。
ウェブサイトへの訪問者がどこからアクセスしてきたのかを知ることは、マーケティング戦略の最適化やターゲット層の特定に役立ちます。参照元分析を行うことで、検索エンジンやSNS、他のウェブサイトなど、どの経路からどのくらい流入しているか、その経路から入ってきたユーザーがどのような行動をしているかを把握できるようになります。
この情報を利用することで、どのチャネルが最も効果的であるのか、またどのチャネルに更なる投資をすべきかなどの戦略的判断が可能となります。たとえば、SNSからのトラフィックは、SNSマーケティングの効果を測定する重要な手段です。各SNSからの訪問者数、その行動パターン、コンバージョン率などを分析することで、SNSマーケティングの効果を評価し、戦略を調整することができます。
アクセス解析では、特定の期間のデータだけでなく、異なる期間のデータを比較することが非常に重要です。例えば、昨年と今年の同じ期間の訪問者数やページビューを比較することで、ウェブサイトの成長トレンドや季節要因の影響を把握できます。
さらに、キャンペーンや広告活動の前後でのデータを比較することで、その効果を定量的に評価することが可能となります。定期的な比較分析を行うことで、継続的なウェブサイトの改善につなげることができます。
最後に、アクセス解析は一度行っただけで終わりではありません。ウェブサイトの動向やユーザーの行動は常に変化しています。週次や月次など、定期的に解析結果をレビューし、必要なアップデートを行いましょう。これにより、ウェブサイトのパフォーマンスを継続的に改善することが可能となります。
ユーソナーの「ライブアクセス」なら、自社サイトへアクセスしているユーザーのIP情報から企業を特定することができます。企業名だけでなく上場区分や売上高、利益などの規模情報や業種情報をアノニマス(資料請求等がなく匿名)の状態で確認できます。
日本最大級の企業データベース「LBC」が網羅的な情報付与を実現します。
ウェブサイトの効果検証や、コンバージョン前の段階で重点的なアプローチが可能になります。解約説明ページの閲覧など既存企業へのCSフォローのトリガーとするといった使い方もできます。
Googleアナリティクスは、ウェブサイトやアプリのトラフィックやユーザーの動きに関するデータを収集し、分析するためのGoogleの無料のウェブ解析ツールです。このツールを使用することで、訪問者の数や行動、利用されたデバイスなどに関する詳細な情報を把握し、ウェブサイトやアプリのパフォーマンスを理解し向上させることができます。
Googleサーチコンソールは、ウェブサイトの所有者や運営者が、そのサイトがGoogleの検索結果にどのように表示されているかを監視し、最適化するためのツールです。具体的には、サイトの検索パフォーマンス、クロール状況、インデックスカバレッジ、リンク情報などのデータを提供し、サイトのSEO(検索エンジン最適化)を支援します。また、サイトの問題やセキュリティに関する警告も提供されることがあります。サイトの登録と検証を行った後、Googleサーチコンソールのダッシュボードからさまざまな情報やレポートをアクセスできます。
これらの計測単位を通じて、サイトの検索エンジンでのパフォーマンスや可視性を評価し、改善策を検討することができます。
アクセス解析はウェブサイトの改善と成長を支える重要な要素です。ユーザーの動向や訪問者のセグメンテーション、エンゲージメント、コンバージョン分析など、多岐にわたる解析が可能であり、これらの情報を活用することでウェブサイトのパフォーマンスを最適化することができます。定期的なレビューとアップデートを通じて、継続的なウェブサイトの改善を実現していきましょう。
この記事を書いた人
ユーソナー編集部
MXグループ・編集長
ユーソナー編集部です。
主にBtoB事業を営む企業様に向け、これからの業務のあり方を考える上で有用なデータ活用やデジタル技術に関する情報を発信しています。
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