2009年02月03日
はじめまして、経理チームの北澤です。
弊社のオーナーが東野圭吾の作品を取り上げていたので便乗して。。
ネタバレを含みますので、これから作品に触れようと思っていらっしゃる方はこのブログは読まないで下さい。
「容疑者Xの献身」は、ガリレオシリーズの長編版で、映画化もされた人気の小説です。
私自身、ガリレオシリーズが好きで、この作品も好きなのですが、ひとつだけ気になる点がありました。
ひょっとするとデータベースの会社に勤めているから気になったのかも知れませんが。。
以下、その内容です。
富樫(実際には技師)の死体が、自転車と共に発見されます。
警察は、自転車の指紋と、近隣のホテルに残された指紋が一致することを確認。
ホテルの宿泊名簿を見て、その部屋に泊まっていたのは富樫、故に死体は富樫のものと断定します。
これってオカシイですよね?
本来、警察は、過去の犯罪者の指紋のデータベースと、自転車に残された指紋を照合して被害者を特定しようとするハズです。
データベースに技師の指紋が登録されていれば、「死体は技師」となるし、
データベースに富樫の指紋が登録されていれば、「死体は富樫ではない」となります。
宿泊名簿から被害者を富樫と推定するケースは、技師の指紋も、富樫の指紋もデータベースに登録がない場合に限られます。
しかし、この犯罪を思い立った石神は、指紋データベースに技師や富樫の指紋がないことを知ることは出来なかった。
どちからでも登録されていれば、トリックがバレてしまいます。
石神がこのトリックを採用するには、あまりにハイリスクであり、天才と呼ばれる男であれば、このトリックは採用しないのではないか。
・・というのが、私の感想です。
いかがでしょうか。